「3COINS(スリーコインズ)って、100円ショップの親戚みたいなもの?」。ずっとそんなイメージだったのですが、駅ビルの中でガラス張りの大きな店舗を見かけて、編集部が入口からレジまでぐるっと一周してきました。歩いてみると、「300円」だけのお店ではぜんぜんなかったというのが、いちばんの発見でした。
この記事は、おすすめ商品を並べるカタログではありません。売り場に貼られた値札と掲示をそのまま読みながら、「スリコって実際どんなお店なの?」を写真14枚でたどる店舗レポートです。100円ショップに通っている方が、はじめてスリコに入るときの“予習”になれば、と思って書きました。掲載写真はすべて編集部が店頭で撮影したものです。
📝 この記事の取材メモ
- 🚶 実際に来店・撮影しました
- 2026年7月、編集部が商業施設内の3COINS(看板は「3COINS OOOPS!」表記)を実際に訪れ、店内を歩きながら撮影しました。掲載写真はすべて編集部が店頭で撮影したものです(無断転載を禁じます)。
- 📷 撮影で気をつけたこと
- ほかのお客様や従業員など人物は掲載していません。写り込んだ人物、および販促物に写るモデルの顔、防犯モニターの画面はぼかし加工しています。店内撮影の可否やルールは店舗によって異なります。撮影したいときは、事前にスタッフへ確認すると安心です。
- 🏷️ 価格は“値札に書いてあったまま”
- 記事中の価格は、取材日にその売り場の値札・POPに表示されていた金額をそのまま書き写したものです。3COINSは100円ショップではなく、300円(税込330円)を軸に、それ以外の価格帯の商品も多く扱うお店でした。品ぞろえ・価格・売り場構成は店舗や時期によって変わります。
※価格・品ぞろえ・掲示・設備・サービス内容は取材時点のものです。最新の情報は各店舗・公式サイトでご確認ください。
① 入口 ─ ガラス張りの店構えと「週末限定」の立て看板
まず目に入ったのが、通路にせり出すように置かれた黄色い立て看板。「スリコのおトクな週末2日間! WEEKEND SPECIAL 週末限定 7.25 SAT/26 SUN」と大きく書かれ、「今だけ! 対象商品がスペシャルプライス」の文字が続きます。看板の下には対象商品の写真——傘式サンシェード、2WAYシート用冷感ジェルパッド、撥水UV加工のKIDSキャップ。100円ショップではあまり見かけない「週末セール」があるのは、スリコに来て最初の“へぇ”でした。

店の外側の棚には、パステルカラーの浮き輪とフロートがどん、と積まれていました。「SWIM RING」「HIBISCUS FLOAT」「FLAMINGO FLOAT」のパッケージが並び、真ん中には「TROPICAL SUMMER/私が主役の夏がくる!」のボード。となりの黄色いプライスボードには、傘式サンシェードが1,000円→900円(税込990円)、Lサイズが1,500円→1,350円(税込1,485円)といった週末価格が並んでいて、値引きの幅まできちんと掲示されているのが印象的でした。

② 値札を追いかけて分かった「価格の目盛り」
ここからは売り場を回りながら、目についた値札をひたすらメモしていきました。一周し終えて手元のメモを並べてみると、スリコの品ぞろえはざっくり4段の“目盛り”になっていることが見えてきます。取材日にこの店の値札に出ていた金額を、そのまま段ごとに整理したのが下の表です。
🔎 この日の値札で見た「価格の目盛り」
300円(税込330円)— 看板価格
ピアス・イヤリング、リング、ネイルオイル、ネイルチップ、コラボのマンスリーカードなど。小さなアクセサリーと美容小物の中心価格帯。
500〜1,500円 — 雑貨・季節ものの中心
寿司モチーフの靴下600円、TSAロック付き南京錠500円(税込550円)、傘式サンシェード1,000〜1,500円など。
1,800〜3,800円 — 家電・ガジェット
ワイヤレスイヤホン2,000円(税込2,200円)、ワイヤレススピーカー1,800円、モバイルバッテリー2,600円(税込2,860円)、65W対応ACアダプター3,800円。
3,500〜8,500円 — 美容家電・旅行用品
ナノバブルシャワーヘッド3,500円(税込3,850円)、スーツケースはSサイズ3,500円からLサイズ8,500円(税込9,350円)まで。
※すべて取材日にその売り場の値札・POPへ表示されていた金額です。時期・店舗により変わります。
こはる
100円ショップの感覚で「全部300円でしょ」と思って入ると、レジで金額を見てびっくり……ということが起こりそう。逆にいえば、300円の棚と数千円の棚がはっきり分かれているので、先に値札を見るクセさえつければ迷いません。
③ アクセサリー ─ 想像の3倍は広かった一角
店内でいちばん面積を取っていたのが、アクセサリー売り場でした。壁一面の「ACCESSORIES」サインには「お気に入りのアクセサリーでもっと輝く夏へ」のコピー。その下の棚には、オーガンジー、レース、コットン、メッシュ……と素材違いのシュシュだけで何十種類が並びます。同じ形でも色と素材でこれだけ表情が変わるのか、と眺めるだけで楽しい棚でした。

その先の壁面には、ピアスとイヤリングが台紙ごとフックに掛かった什器。値札は300円〜(税込330円〜)で、真珠風・小さなリボン・シェル・お花のモチーフなど、ひとつずつデザインが違います。ずらっと並んだ台紙の中から「これ」を探す時間そのものが、このお店の楽しみ方なのだと思います。

リングのコーナーも同じ300円台。ゴールド・シルバーの華奢なものからボリュームのあるデザインまでそろい、台紙には「#13」といったサイズ表記がひとつずつ入っていました。試着せずに選ぶことになるので、自分の号数を控えてから行くと選びやすそうです。

④ ネイル ─ 「毎日の暮らしに“ちょっといい”値」の棚
アクセサリーの裏手はネイル関連の壁。黄色いPOPには「ネイルオイル / NAIL OIL / 毎日の暮らしに“ちょっといい”値 / ¥300(税込¥330)」とありました。この「“ちょっといい”値」というコピーが、スリコというお店の立ち位置をいちばん短く言い表している気がします。棚にはペンタイプのオイルが色違いで並び、その上にはネイルチップとジェルネイルシールが、ニュアンスカラー別に整列していました。

⑤ コラボ ─ アパレルブランドと絵本作家、方向性が真逆
スリコらしいな、といちばん感じたのがコラボ企画の多さです。ひとつ目は「one after another NICE CLAUP × 3COINS」の一角。リボンのバレッタ、パールが下がったヘアクリップ、大きなコサージュといったガーリーな小物と並んで、ハンド/フット用のネイルチップが吊るされていました。同じ棚にはコンパクトミラー付きモバイルバッテリー 2,600円(税込2,860円)も。POPには「マグネット吸着式のワイヤレス充電器/LEDミラーで手軽に身だしなみチェック」とあり、かわいい雑貨とガジェットが同じ壁に同居しているのがおもしろいところでした。

もうひとつが「OONOTARO × 3COINS」。大きな赤ちゃんのパネルがぽん、と立てられた売り場で、赤ちゃんの月齢フォトに使うマンスリーカード 300円(税込330円)や、哺乳びん・おしゃぶりモチーフのキーホルダーが並びます。掲示には「赤ちゃんの成長記録ができるカード、ベビーと一緒に月齢フォトを撮ろう」といった趣旨の説明が添えられていました。アクセサリーの棚から数歩でこの世界観に切り替わるのが、スリコの振れ幅です。

こはる
コラボ商品は期間や店舗が限られることが多いので、「いいな」と思ったらその場で決めるのが正解かもしれません。逆に、次に行ったときはまったく違う顔ぶれになっているのも楽しみ方のひとつですね。
⑥ 家電 ─ 商品ではなく「カード」をレジへ持っていく方式
奥へ進むと、雰囲気ががらりと変わって黒いメッシュの壁面。ここが家電・ガジェットのコーナーです。吊るされているのは商品そのものではなく厚紙のカードで、上部にはこう書かれています——「お買い求めのお客様はこちらのカードをレジまでお持ちください/Please bring this card to the cash register.」。カードには商品の写真とスペックが刷られ、下に価格。実物はレジの奥から出てくる仕組みでした。

カードで確認できた仕様も具体的でした。たとえばワイヤレスイヤーカフ型イヤホンは2,000円(税込2,200円)で、「4 hours continuous playback/Case charges 2.5 times/IPX4 splash-proof/Bluetooth ver 5.4」の表記。ほかに65W対応のACアダプター3,800円、マグネット式ワイヤレススピーカー1,800円など。カラーは4色前後展開されていて、スペックと色をカードで見比べてから決められるのは、意外と親切な売り方だと感じました。
その並びには夏の主役、扇風機コーナー。「FROZEN HUES」シリーズのペルチェ素子つきネックファン、タイマー機能つきクリップファン、温度計つきの4WAYファンなどが箱で積まれ、棚の一角には実物のサンプルが1台置かれていました。箱にはアイコンでスペックが並び、こちらは箱を持ってそのままレジへ行くタイプです。

⑦ おふろ・ヘアケア ─ 値段の桁がひとつ上がるゾーン
売り場の一角には、水色の大きなバナーで「BATH TIME for beauty / おふろ美容」と掲げられたコーナーがありました。ここは店内でも値札の桁がひとつ上がる場所。台の上にはナノバブルシャワーヘッド 3,500円(税込3,850円)とメタルトリートメントコーム 2,500円(税込2,750円)の実物サンプルが、アクリルケースに入って置かれています。手前にはヘアドライヤーも。

シャワーヘッドのボードには「好みに合わせて選べる5つのシャワーモード」といった仕様の説明が図解で並び、商品の使い方を読ませる展示になっていました。棚の下の帯には「Tax free available for over 5000 yen(5,000円以上で免税)」の表示も。100円ショップの売り場とはまったく違う、家電量販店のミニチュアのような一角です。
価格表示の見方に注意
売り場によって、値札が「本体価格+税」で大きく書かれている場合と、税込価格が主で書かれている場合がありました。たとえばスーツケースの値札は「¥8,500+tax(¥9,350 tax incl.)」という書き方。数千円台の商品では差額も大きくなるので、レジに持っていく前にカッコの中の税込価格を確認しておくと安心です。
⑧ 旅行・お土産 ─ スーツケースまで売っていた
いちばん驚いたのがこの棚。「OMIYAGATION / お土産でコミュニケーションを / Send a gift to someone special」と書かれたボードの下に、「3COINS JAPAN」「3COINS OSAKA」のミニトート、富士山や桜柄のミニ巾着、「JAPAN」ロゴのストラップキーホルダーがずらり。手前のケースには、握り寿司や巻き寿司の形をしたSUSHISOCKS 600円まで並んでいました。訪日みやげを意識した売り場が、雑貨店の中にきちんと1コーナーとして作られています。

その先には、なんとスーツケース。POPには「(一部店舗限定販売)鍵をしたまま保安検査に預けることができる『TSロック』を採用」とあり、サイズと価格はSサイズ33L 3,500円(税込3,850円)/Mサイズ85L 6,000円(税込6,600円)/Lサイズ110L 8,500円(税込9,350円)の3展開。「選べる3サイズ」「安定性に優れたダブルキャスター」がPOINTとして挙げられ、別枠で機内持ち込みサイズ6,500円(税込7,150円)も紹介されていました。隣にはTSAロック付きの南京錠500円(税込550円)。旅行前の買い出しがここだけで終わってしまう品ぞろえでした。

⑨ レジ ─ グレーの什器と「OOOPS!」のロゴ
最後にレジまわり。壁には黒い文字で大きく「OOOPS!」。カウンターはグレーの什器で統一され、床は木目、足元には並ぶ位置を示す赤い矢印のサインが貼られていました。使っていないレーンには「CLOSED」の卓上サインが置かれ、脇には白い買い物かごが重ねられています。

レジ・支払いのちょっとした注意
レジの台数や対応している支払い方法(現金・電子マネー・コード決済など)、免税手続きの取り扱いは店舗によって異なります。レジ袋は有料の場合が多いので、エコバッグを持っていくと安心です。家電のようにカードを持っていく方式の商品は、会計時に実物とカードの型番・色を確認してから受け取ると間違いがありません。
スリコを一周して分かった「100均との使い分け」5つ
100円ショップに通っている立場から、スリコを一周して感じたことをまとめます。
- 「300円ショップ」は入口の価格。 300円(税込330円)の棚はアクセサリー・ネイル・小物が中心で、家電や旅行用品は数千円台。まず値札を見る習慣をつけると安心です。
- 消耗品・日用品は100円ショップ、“気分が上がるもの”はスリコ。 ラップや掃除用品のような毎日の消耗品より、身につけるもの・季節を楽しむものに強い品ぞろえでした。
- コラボと季節企画は“出会ったとき”が買いどき。 アパレルブランドや作家とのコラボ、夏の浮き輪などは入れ替わりが早く、次に行くと棚ごと変わっている可能性があります。
- 家電は「カードをレジへ」方式を覚えておく。 壁に掛かったカードにスペックと価格が刷られているので、色とスペックを見比べてからカードだけ持っていきます。
- 週末セールと免税の掲示をチェック。 週末限定の特別価格や「5,000円以上で免税」といった案内が売り場に出ていました。行く曜日で値段が変わることがあります。
こはる
「100円ショップの上位互換」ではなく、まったく別の使い方をするお店だと分かったのが今回いちばんの収穫でした。日用品の補充は100均、ちょっと気分を上げたい日の買い物はスリコ、と住み分けると心地よさそうです。
入口の浮き輪から、アクセサリーの壁、コラボ雑貨、家電、そしてスーツケースまで。3COINS(スリーコインズ)は「300円のお店」というより、300円を入口にして暮らしの“ちょっといい”を並べたお店でした。近くに店舗がある方は、この記事を予習がわりに、まずは値札を眺めるところから一周してみてください。
🚶 ほかのお店も歩いてきました
写真:すべて編集部が店頭で撮影(2026年7月・3COINS店舗)。掲載画像の無断転載を禁じます。価格・品ぞろえ・掲示・サービス・設備は店舗や時期によって異なります。記事中の商品名・ブランド名(3COINS/OOOPS!/NICE CLAUP/OONOTARO ほか)は各社の商標または商品名であり、当メディアは各社と資本・提携関係にありません。

